永久の春の国 / 霊魂/salco
生まれた時から いたずら娘の唇寄せて一心に
目を開けていたので 一体何を囁いていた?
何てこの子はまあ、
賢い子になることだよ、と それからお前はまた笑い出し
それからお前は お外へ遊びに出てしまった
やっぱり賢い子で 王子も二度とお前に会えまい
その目で何でも見つけ 遠い遠い、行くべき所へ行ったのだ
してやったりと それもお前は知らぬこと
何でも捕えて来たものだ 小鳥の骸にそっくりな
心を離れた魂は
何を見て来た 愁いを知らぬ頃のまま
そして何を知った? 花環でおつむを飾る身支度に
言うてごらん
[次のページ]
戻る 編 削 Point(6)