Queeeen/salco
 
陶器に差替えられていた。

 限られた手管で妊婦に奉仕する日夜に疲弊した愛人達も、この頃は窓覆
いと燭の落とされた閨房でおのれをくわえ込んで蠢いている器官が底知れ
ぬ洞であるかのような怯えを覚え、腹にまたがり呻吟している幽鬼に貪り
食われる錯覚に鳥肌の立つ思いをすることがあった。
「昨晩、私には女王の額の真中に青黒い血脈が浮き出ておるよう拝察され
たのだが、もしやお患いではあらせられぬかと。侍従長に申し置いたが」

「はて私には、眼窩が窪まれすっかり面変りされたように見えたのです。
もしやその、悪霊ではないかと。案じるあまり神官長に言づてましたよ」

「いや実は、俺は萎えて
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