轆轤肉のクロニクル/人間
の涙黒子が弾け、
親切心の骨髄が間欠泉になって湧き、
タランチュラオオベッコウバチが虹を噛み拉く。
【贅肉期】
てにをは狂いの事務員がエチレンポリオキシプロピレングリコールの汗に浸り四苦八苦を攪拌する。
天井を擦る不完全テンプス小プロラツィオの中で育つ凡百年の蟲毒が垂らすマルピーギ管をくわえた顧客に湯呑みの中の嵐は亀裂を添える。
贅肉のデルタから不倶戴天のナブラへ、悪汁の抜けた垢は影を伸ばす。
【屠肉期】
霜降るローレンツ空間で果敢な非可換環がベラドンナに擬態するテロメアの千枚舌を切り落とす朝、
昼はナポリイエローの海にチャイニーズレッドの漆塗箸を入れベ
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