絶語/古月
「Iconoclasm」
ひとみをうしなってもみえるものがある、みえないものをえがいている。脳髄、くち、ち。ちにくがほどけて、ほねがくだける。きおくはあいまいにあいまいに加速する言葉が溢れでた虚ろな眼孔の読んだ単語をあてはめた「The end of end」、「The end of end」と記す幼き、僕、と、見えなくなったひかりの無色の音階、目は見えていてもみようとしない脳髄、おさないころにすりこまれた文字が、言葉。雛鳥は殻を割れずに死んでいたのよ。で、もうこんな耳いらない。卵。らんしと静止、凪ぎ、なぎのまんなかで、風は吹いているのにこんなにもしずか、しずかに、しずかに死んで
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