仕事場で/チャオ
 
繰り返される作業の切れ端に過ぎない。僕は、どこにも属することが出来ない。それでも、中也が言うように「空の下、身一点に感じられれば、万事において文句はないのだ」と僕は呟く。

僕らが知りうる知識はすべてが憶測に過ぎない。
この場所に、この荷物を運ぶことが、最も効率のいいこととは限らない。
ただ、長い歴史をかけて、それがもっとも適切な考え方だとされているに過ぎない。

もし、僕が、何の理由もなく、死んでしまっても、もしくは、死んだにもかかわらず、生き返ってもそれは、科学的になんらおかしいものではない。なぜならば、科学は所詮、可能性の少ないものを、切り捨てながら進化していっているに過ぎないの
[次のページ]
戻る   Point(0)