仕事場で/チャオ
 
いのだから。
科学は、それを肯定する。ただ、それを肯定できないのは、個人的な恐怖心に過ぎない。

確かなものなど何もないのだ。明日、僕が行く仕事場も、僕がいつまでご飯を食べないでいなければいけないかも。それでも、誰かを守りたいと、誰かの何かになりたいと、未来を夢見る僕らはいる。

無駄なニヒリズムを掲げるのはいやだ。消えていく今を、屈託のない笑顔で迎えたい。僕は、くそみたいに思い荷物を運びながら,早く仕事をおわして、電話したいと思っている。

規定概念の中で繰り返される講釈なんか、僕には必要ない。時間の領域をはみ出していく今日の今だけが、僕の明日をたたえているんだ
戻る   Point(0)