やわらかな殻/るるりら
あけようとおもいましたが 鍵がかかっていました。
僕はあわてて、鍵を探しました。
とびらの横、
木のかげ
なかなか 見つかりません。
ポケットにいた かたつむりが もぞもぞするので放してやりました。角を静からに ゆらせながら
とうめいな道を かたつむりは作ります。
ぼくは かたつむりって なんて 綺麗なんだろうと 思いました。
良く観ると この扉は なんて綺麗なんだろう
良く観ると この木のかげは なんて綺麗なんだろう
朝露がひかっています ぼくはどうやら 夜通し歩いていたようです。
扉のまわりの花々が朝露をうけて 咲き始めました。
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