In hoc apparuit caritas dei in nobis etc./一 二
…お…にい…ちゃ…と…いっしょにいたい…いっしょ…ず…と…』
「…どうしても、お兄さんといっしょにいたいの?」
『は…い…てんし…さま…おにい…ちゃ…すき…ずと…すき…』
天使は光の翼を広げる。
そのまま、天使は片方の翼をそっと広げると女の子の身体を包み、
そっと女の子に口付けした。
天使は片翼で魂を刈り取る。
そしてもう片方の翼をその魂に与えた。
彼等はそのまま天に昇って往く。
残るは、青白い五体だけ。
その身はまだ美しさを残しているが、
活気づける息に育まれた生命の脈動を感じさせることはない。
女の子は死んだ!……それは永遠の眠り、
死というもはや目覚
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)