大好きな詩人を紹介してみます 「萩原朔太郎」/非在の虹
なぜぼくの記憶に残ったのか、はっきりしないけれど、ぼくにとってはなぜか印象が深いのです。
思いつくままあげてみても・・・。
「とほい空でぴすとるが鳴る。/またぴすとるが鳴る。」
「帽子の下に顔がある。」
「よせくる、よせくる、/このしろき浪の列はさざなみです。」
「まつしろい女の耳を、/つるつるなでるように月があがつた、」
まだまだ出て来るのですが、つぎからつぎへとフレーズが出てくる詩人は、ぼくにとっては朔太郎だけです。
あんがいシャレていて、ひょっとすると朔太郎には、コピーライターの才能があったかと思うばかりです。
あらためて『月に吠える』を開い
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