大好きな詩人を紹介してみます 「萩原朔太郎」/非在の虹
とうにかぶれていた、といってもいいでしょう。
自分で表紙絵を描いて、だいじに装丁しなおしました。
朔太郎は1886年(明治十九年)に群馬県前橋で生まれました。
そして1942年(昭和十七年)に亡くなりました。享年五十七歳。
口語自由詩を確立させた歴史的詩集『月に吠える』は、朔太郎の第一詩集です。
授業で習った「竹」は、この詩集全体が暗鬱なトーンにぬられた中で、いわばつかのまの晴れ間のように置かれた作品のひとつです。
さてこの文章を書くまえに、朔太郎の詩を思い浮かべてみました。
するといろんな作品のフレーズが、おのずと出てくるのです。
けっして彼の代表的な詩句ではない。
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