幽霊のひもの/岡部淳太郎
 
不明になると
               僕(子供)だけでなくお母さんも
               困るので、いつもの帰り道を通る
               しかなかったのです。そしてひと
               けのないあの公園の前を通ってち
               らっと鉄棒のある方を見ると、そ
               こに白いふとんのような、何だか
               薄っぺらいものがひっかかってい
               ました。それを見ると僕(子供)
               は思って思って思ってしまうこと
      
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