大好きな詩人を紹介してみます 『処女懐胎』ブルトン?エリュアール/非在の虹
 
絵画、音楽、文学と、げんざいまでもその影響は地下水のように流れています。
シュルレアリスムなんてまったく意識しないクリエイターたちにまで、その無意識を刺激しているのはまちがいないことのようです。

ブルトンは、人間の本当の解放には無意識の力が必要だ、と考えたようです。
そして無意識こそ、創造に不可欠なものとしました。
『処女懐胎』は二人の詩人のシュルレアリスムによる制作の実験です。
まったく何も考えず、手が動くままことばを書いてしまうという「自動記述」による詩作のこころみだったのです。

『処女懐胎』の冒頭の一節を読んだ瞬間、ぼくは自由になりました。
テーマなんかいらない、と思っ
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