目覚めた朝に、生まれたい。/黒木みーあ
 
ていたので、用意されていたトーストを口に突っ込んだ。わたしの好きな、ピーナッツバターが塗ってあった。


学校でクラスメイトにそのことを話すと、「「 母を訪ねて三千里は良いけど、父を訪ねて三千里は無いよねと言ってきた。まったくその通りだった。この学校のクラスメイトに、マトモな奴はいなかった。わたしは、わたしだけがマトモであると知っていたので、ちゃんと丁寧に教えてあげることにした。なんていうか、母を訪ねて三千里も、あり得ないよね。って。


学校を抜け出してから、駅付近でうろついていた親父を狩った。狩られた親父は、お金をくれると言ったので、キス無しで、とりあえずもらっておくことにした。ほ
[次のページ]
戻る   Point(2)