猫/アマメ庵
 
ると聞くが、私の拳も入るような穴は見つからない。
即ち、新たな対策の仕様はなく、様子を見ることにした。

ある日、カーペットに小便を垂れたような染みがあった。

ある日、3匹の野良が塵を漁っていた。

よくよく観察すれば、毎日、塵は触った形跡がある。

5日間家を空ければ、飼い猫でもないくせに鼠をしとめて置いてあった。

私は猫が嫌いと言うわけではない。
残飯を喰ったり、寒空に暖を取るくらいなら寛容に構えるが、散らかし放題されたのでは腹が立つ。
然し、家の周りをどんなに見ても、それらしい進入路は見当たらなかった。

若しかすると、家中にいる間に蓋をして閉じ込めてしまっ
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