ちょこれいと/あぐり
 
しのにおいがあふれていた。その習慣のあとにはいつもしてきたようにからだをあらい、それからせっせとマットや排水溝のあたりをあらいはじめる。たいりょうのみずでながされたわたしのなかのものたちはそれでもまだ声高にここにいるよといっていたからなんかいもなんかいも洗剤をながしこんだ。はいたあとはすぐにうがいをして、胃液で歯がとけてしまったらそれはかなわんなぁなんてのをおもってた。歯のとけてあなのあくじぶんをそうぞうするのは夜にねむることよりもたやすくて、ちいさくうなずいた。だれかがみていた。


ちょこれいとをおかあさんはわたしにまいにちてわたしていて。まったくたべんわたしやからおひるごはんややすみじ
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