接触への欲望、虚構による螺旋/葉leaf
行く
(「ダンサ・マカブラ」より)
一番目の引用部では、魚と骨が重なり合っている。しかも骨と葉脈はぴったりと重なってしまっている。この接触の快さや安心感、そして複雑なものと複雑なものが一致することの希少価値。そういったものが、移ろいやすい世界の中に、はかない堅固さ、火花状の永遠を生育させている。
二番目の引用部では、壁に描かれた骸骨と「わたし」の骨とが重なり合い接触している。ここではむしろ完全な接触すなわち同化が実現しているのだ。骸骨と「わたし」の骨は、単に表面同士触れ合っているのではなく、内部をも含むすべての部分がそれぞれ互いに同じ空間を占め、触れ合っているのである。
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