ポエトリカルドリームガール/Ohatu
 


 父親はたまにふらっと家に来ては、掃除のできな
 い女、と私を笑う。料理だって、選択だって、恋
 愛だってできないんだ。家に帰ってこい、と帰り
 の玄関で父親は必ず言う。そうね、と言ったり、
 言わなかったり。私には意味のない言葉だ。

 私は多分、孤独にも支えられて生きている。
 孤独じゃなくなったら、死んでしまうと思う。

 そんなこんな、いろんなことを考えていると知ら
 ないうちに眠れる。多分、寝ている間、私の知ら
 ないところで、私は私を必死に励ましているに違
 いない。

 そして、知らないうちに朝が来る。最近、寝坊し
 なくなった。年か。いつもの
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