ポエトリカルドリームガール/Ohatu
。
父親はたまにふらっと家に来ては、掃除のできな
い女、と私を笑う。料理だって、選択だって、恋
愛だってできないんだ。家に帰ってこい、と帰り
の玄関で父親は必ず言う。そうね、と言ったり、
言わなかったり。私には意味のない言葉だ。
私は多分、孤独にも支えられて生きている。
孤独じゃなくなったら、死んでしまうと思う。
そんなこんな、いろんなことを考えていると知ら
ないうちに眠れる。多分、寝ている間、私の知ら
ないところで、私は私を必死に励ましているに違
いない。
そして、知らないうちに朝が来る。最近、寝坊し
なくなった。年か。いつもの
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)