「名」馬列伝(17) エイダイクイン/角田寿星
エキサイティングな展開。
彼女は4、5番手を追走。いつものレース振りだ。
最後の直線。スパートをかけて逃げるロンドンブリッジを捕まえに行く。
が、いつもの手応えがない。失速、6着敗退。
彼女はレース中に右前脚を骨折していた。
手術が必要なほどの重症であり、クラシック戦線離脱。長い長い休養に入る。
桜花賞からちょうど一年、復帰。骨折していた脚にはボルトが入ったままだった。
一走してさらに7カ月の休養を挟み、彼女は追い込みに脚質を変えていた。
怪我の後遺症でスタートダッシュが利かなくなってしまったのか。
不発も多く、勝ちきるまではいかなかったが、しかし結果的には見事な脚質転換
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