自殺志願/攝津正
ない。彼らには長生きして欲しい、幸福でいて欲しいと思う。だが彼らが幸福であるためには、子供である私が健やかでなければならないが、私は健やかではない。不健康で病気である。精神病であり、メタボリックである。しかし、それは致し方がないことだ。私の責任ではない。病気なのは自分の責任ではない。それは必然であり、運命だ。病気が治らぬのも、病い故に死を思い死なねばならないのも、運命なのだ。私はそう認識している。
スピノザが、首を縊って死ぬのが本性であるような人がいたら、その人は首を縊って死ぬのが善なのだと書いている。その通りだと思う。死ぬべき人は死ぬべきなのだ。死ぬべき人や死にたい人を無理やり生かすべきでは
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