言い換え/井岡護
うとします
あの頭や総称の粉末が落ちていく場所を
1つで足りるものが歩いていった歩いていくべき場所を
名前を手がかりに私は探すのです
それには数多くのやり取りや呼び名が失われており
永く生きていることが洪水の頭上であるとしています
動物が辺りを見渡そうとする間に名前の右側は崩れ落ち
水ではないことを想像することでしょう
そして左側は木針を持つ砂塵となり
付着した私の中に流れ込んでいくのです
見知らぬ見ることの出来る彼の歩みへと傾く為に
雲に飽きた鮫が反対に前進すると
私の前の見知らぬ脚は白く熱を発し仰向けに倒れた持ち主の手を地に打ち付ける
動物が目を向けるより
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