生きる/攝津正
た。化膿した部分を切って膿を出し、軟膏を塗り、抗生物質を投薬された。これだけなら近所の皮膚科で良かったのではないかという疑問は拭えないがまあ、いいとしよう。図書館では経済や簿記、会計関連の本と文学関連の本と半々位借りた。多く借りてもそうは読めぬものである。
帰って来て、パソコンの前に座ると、原因不明の鬱病。早退した事への罪悪感か。そうかもしれぬ。攝津は昨日今日と二日続けて午前中だった。その分賃金が減るのではあるが、申し訳無い気持になるのは確かである。
それと表現者としての自信も喪失していた。自分の書く物や弾く物が良いと自分で思えなかった。千葉銀行の普通預金口座に、らじろぐのピアノ演奏聴取料
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)