生きる/攝津正
 
郵便受けに浜村昌子から送られた小包が入っていた。早速開封し、『Kind Mind』から聴くが、非常にシビアなフリーである。攝津は藤井郷子を連想したが、見当違いかも知れぬ。
 攝津は自分がどういう音楽をやりたいのか・聴きたいのか、自分でもよく分からなくなっていた。攝津音楽と称するものは、まともな構築が出来ぬので逃避的にやっている物に過ぎぬ。手癖の集積。数名の方が価値を認めてくださっているのは有難いが、本当の所は通用せぬのではないかと思う。そして、スタンダードは攝津には弾けなかった。
 浜村昌子の存在を知ったのは、いーぐる後藤さんのブログでだったが、好奇心からのみ大人買いしてしまう自分の買い物依存
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