受賞者発表(2)/相田 九龍
 
である、と言えるほどの迫力に、圧倒されました。
今回一番刺激を受けた作品です。

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批評が一つの「詩」として成り立たない理由はない。"詩の"批評という言葉の機微において、
そしてこの第4回批評祭において、批評が一つの「詩」足り得る作品となっていたのは
香瀬氏の作品以外に見受けられなかった。

読めるべきものであれば何であれ、全ては潜在的に「詩」に値するという観点からすれば、
個々の考えを超えたところで、読解可能性の下にあるのは、やはり「詩」そのものであるという
シンプルな事実を再確認させてくれる上で、香瀬氏の詩作品は今回一番の収
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