労働/攝津正
 
ートパソコンを贈ってくれるほど親しかったのだが、些細なことで喧嘩別れしてしまい、復縁の兆しは無い。Yousukeさんは攝津の政治的転向が気に障ったのだろうか、ラジオはもう聴きに来ない。岡崎さんは、仕事が多忙らしい。そういうわけで、リスナーは減り、今は放送しても、少ない時で二人、多い時でも五人である。しかし攝津は、インターネットラジオを楽しみとして続けている。
 前田さんは攝津ラジオをサロンと言い、NAMのMLより進化していた、と語ったが、音声でのコミュニケーションなのだからそれはそうだろう。マルチメディアでNAMをもう一度やったら面白くなるかもしれぬ、とふと攝津は思った。メール、メール、メールの
[次のページ]
戻る   Point(2)