呼び出し/瀬崎 虎彦
 
個々のパフォーマンスにおいてはそうではない。やはり仕事の良くできる個人がそろっている方が、全体の意思決定もスムーズにすすむ。それは、仕事の段取りというものについて共通の理解というか、落としどころが分かっているからだろう。逆に全体のビジョンを描けない人間がいると、より余計な時間がかかる。たとえそれがよりよい解決に向かっているとしても、時間は金では買えない。個別の案件についてベストを目指してもしかたがない。60点もあれば80点もある。極端に100点を目指さない代わりに40点を出さないようにすることで、総合的な点数の平均としてではなく、個々の事象の揺れを最小限に収める。安定性を追及すること。それがよい仕
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