題名のない詩/
牛
箱の中の彼女を見つけてしまい
(彼女は彼女の理性の為に生きるだろう)
僕は少し間違えた気がした
(いつも足りない何か)
君が左手ひっぱった日から
長く伸びた影
半分残してバイバイ
お空に向かって羽ばたいて
ばらばらに
風に舞う埃と同じ
気がつけば地下鉄のホーム
電車を待ってた
渦巻き逆巻き
うねり飛沫を上げて
また水面へ
彼女が見ていた泉に沈めば
夢現な泡が昇ってくのが見えて
あの日探した尻
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