山田せばすちゃん『ハンバーグをめぐる冒険』について/田代深子
指差したその方角に〉給水機器があるが、店員
が言ったのは「水のある方向」ではないはずで、「お水は」と言えばいいところに余計な
修辞語として「ほう」を加えたのであるから、違和感はここにもついてくる。
しかし彼女の言葉遣いは果たして間違っているだろうか。広辞苑の記述を要約すると、
ほう【方】(1) 向き(方向・方角/方角の吉凶/話し手や聞き手がその話で関心を向け
ている方面/話そのものをぼやかしてその部面であることを言う語)
(2) 正しいこと/四角/平方/一定の土地
(3) 見当・てだて(しかた・やりかた/香や薬の調合法/医術などの道)
と
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