クロスワールドパズル/チャオ
 
の選択肢を決定する道具としても使える。

僕と、鉛筆が出会い、僕が、その鉛筆に意志を伝えたとき、鉛筆は秘められた運命の可能性を開く。僕は、絵を描く。僕は、手紙を書く。僕は、サイを振る。様々な選択肢だ。だが、時にその鉛筆では芯が折れていて、鉛筆の役目を果たさないものもある。あるいは、角がなく、サイの役目を果たさないものもある。

僕は、僕の運命の可能性を鉛筆の運命の可能性に託す。だが、それが拒まれるときもある。それが、ものに宿る、生まれ持った才能のような気がする。もちろん、受け入れられることのほうが多い場合があるのだから。

僕と、鉛筆が出会い、そこに描かれたもの、もしくは決定されたテス
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