クロスワールドパズル/チャオ
テストの答案用紙。それは、僕と鉛筆の接点が生み出した、奇跡であり、偶然である。だがそれは同時に、必然であり、運命なのだ。
僕は、必ず、何かの運命の可能性と対峙している。それと、何らかの形で重なり合うことで、ひとつの現実を生み出す。
サラリーマン風にいうならば、僕はいろんな社員とともに仕事をこなし、ひとつの会社というものを築いていくそんな感じなのだろう。だが、時間は無常にも、過去はすでに立ち入ることの出来ないテリトリーであり、未来は、足を踏み入れた瞬間に現在へと形を変えてしまうのだ。つまり、今という世界は、僕のあらゆる重なり合った可能性を解放して生まれている時間なのだ。
僕の意思と、鉛
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