埼玉出張記(2)/相田 九龍
 
ナチ狩りを称して殺した軍人の頭の皮を剥いだりして行くのだが、そのリアルさは筆舌に尽くしがたい。グロに耐性がない方にはお薦め出来ないが、私の感想としてはただグロいだけではなく独特の爽快感があった。
 大衆映画には大抵社会的なメッセージが含まれているものだが、タランティーノはかなり個人的な感情をこの映画に込めていて、それが痛快だった。そういう映画作り、作品作りもあるんだな、と思った。



 22日。
 5年前に人生で初めてオフで会った詩人さんと池袋で再会し、秩父にある「ポエトリーカフェ 武甲書店」に向かった。電車の中でポーランドにあるアウシュビッツ収容所を彼女が見学してきた話や、彼女が専
[次のページ]
戻る   Point(2)