『かえるのこ』/東雲 李葉
 
のうちのどの部分が、
彼女らにそんな感情を与えているんだ。

席に着くまでの間、そんなことを考えてたら、
隣の男子が、
「お前はいくつか足りてないかもな」と、
私に。私に言った。

お前には、生命の神秘を学ぶ資格は無いと、
叫んでやりたかったのに。
やりたかったのに。
聞こえないふりをして蛙の解剖図を眺めていた。





私はきっと実験用の蛙みたいに。
恥ずかしいところも痛いところも関係なくかっ割かれて晒されているのだ。
鳴いたらきっともっと嫌われるから、
我慢して我慢して無抵抗で刻まれるんだ。






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