『nopain island』/川村 透
イントを刻み込んでいた
そんな仕草に誘われたのか、どこからか現れた、蝶、たちが
同伴者のように、ひらひらと少女を追いかけてゆく。
不吉なものを視てしまった
胸の動悸から目をそむけ、彼女は一心にテーブルを磨き続ける
こめかみをつたう汗の玉がぽつり、と、手の甲に落ちて
一滴の透明なスープのようにワンポイントを刻み込む
不意にスイッチが入り、ラジオが遠いところから彼女を呼んだ
Good morning!
サアハジメヨウ
Listen to my heart
キミニハキコエマスカ？
Good morning my sweet sweet sweet pain!
May
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