24h/チャオ
高校を卒業するころ、大学受験に本命がはずれ、田舎の友人たちと離れることが決まったとき。僕らは、いつもマージャンをして、100キロ以上離れた海に車で向かい、かえってきては酒を飲み、駅へ行って、キャンプファイヤーをしていた。
友人は、就職が決まり、自分が稼ぐ金を本質的に手に入れる事が決まったとき、僕は唯一大学生となり地元を離れ、就職をしなかった。
僕は、ビールを飲みながらいった。
「なあ、これからどっかさいがね」
友人の一人が答えた。お決まりのせりふ
「どこさ?また海さ?同じだぜ。」
「だな」と僕がいったきり、僕らはテレビと何度も読み返した漫画本に視線を移した。
誰かの携帯電話が
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)