半死半生−シュレーディンガーの猫−/Kazu.
かにも「半死半生」があったのだ
ヤクザの半死半生は生きているけれど
学問上の半死半生は
死んでいるのではない しかし生きているという訳ではまったくない
という とても中途半端な状態で
そこに「存在しているだけ」らしい(多分)
ちょうど足のあるユウレイみたいに
猫にとってみれば
「生と死の両方を兼ね備えた猫が存在するだけである」
なんて言われても
どうしたらいいのか
「神様 はっきりしてよ」
と 言いたいことだろう
量子力学の世界は 日常の感覚では表現できない世界なのだという
(表現してはいけない世界なのだともいう)
けれども 原子の存在は量子力
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