そよめきと鳴る窓は君の外に/青木龍一郎
くださって…。あ、これ持ってきましたよ!」
マコトは持っている袋を差し出した。
坂東「マコト!お前それ食べ物か!でかした、マコト!
マコト、君、ほんまよくやったマコト。マコト、それを渡してくれ
ってこれ、パピコやないか!どうなっとんのやマコトォー!」
コンビニ袋の中にはアイスしか入っていなかった。
誰もが良くない夢かと思った。
だけど、それは終わる気のしない、嫌な匂いのする現実だった。
坂東「まぁ、ええわ!青木君は寒くなるかもしらんけど、餓死するよりはマシや!
僕らでアイスを食べさせたろう!」
英二と真と徹子は、一心不乱に僕の口へとアイ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(6)