先端少女と沼と世界の裏側/ゆりあ
 

なんて美しい


あ た し た ち が 世 界 の 先 端


「常に先端に住む少女たちは無敵だか先端ゆえにとても細く攻撃されやすい。だから少女たちは永遠に走ってなければならないのだ。止まったら横から攻撃される。走っていれば敵はそのスピードによる摩擦で傷つく。怪我をする。より鋭く強い先端の少女は世界を切り裂き続けていつか宇宙へと滑走するだろう。しかしそれは死をも意味する。先端少女は死と隣り合わせなのだ。それをみんな、知らない。先端少女は本当は今すぐにでも泣き出したい逃げたい死にたいと言うことを。」



その頃灰色の沼のなかにいた村田クンは必死に足を動かしていたがもう体
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