先端少女と沼と世界の裏側/ゆりあ
 
う体力も限界に近づいていた。地上で生活していた頃の記憶はもうほとんど意味をなさなかった。ただ、高橋サンが死んでしまったこと、それだけは心に刻み込まれて頭から消えない記憶となった。その事実を地上から村田クンのところに伝えた白いフクロウは村田クンにそれだけ言うとさっさと地上に飛んで行ってしまった。村田クンは仕方ないのでフクロウに言われた通りに目的の城に向かって永遠に抜け出すことのできない沼を体力を少しずつ消耗させながら歩いていった。歩いた。


これは本当にあった出来事
もしくは地球の裏側の話
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