社会的総資本とは?/A-29
な健全財政政策は放棄され、管理通貨制度と不可分のもとに、ケインズやハンセンらの提唱したいわゆる恐慌克服のためのスペンディング・ポリシー政策が採用されるにいたったことは周知の通りである。国債の発行による政府支出の効用が積極的にうたわれるようになったのである。》(『国 債―その本質と役割』根岸 洋一 http://members3.jcom.home.ne.jp/wing-pub/capital/capi-9.html)
ところで、柄谷行人はこの政策を推し進めた主体として「社会的総資本」をあげ、それについて次のように述べている。
《ケインズは、有効需要を作り出すことによって、慢性的
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)