あとがきにかえて/e.mei
れては
果てのない夢を視なければいけなかったと、
君は言いました。
僕が何も知らないまま
永遠の海は神様の時間に達してしまい、
あとは、
ただ何処までも記号が広がるばかりで、
森の景色が変わろうとしているのだけは何となくわかりました。
世界樹のまわりを飛ぶ機械鳥は夜ごとにいれかわり、
いれかわり、
僕と少女は最後に撮った写真の前で、
空白の最果てを誓い合った。
記号のまわりではまるで天の川のようにたくさんの
たくさんの機械鳥が眠っていました。
君が川に流した夜明けの魚はリチウムより美しく燃えていました。
それは蠍の火よりも美しく燃えて、
少女は永い
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