あとがきにかえて/e.mei
姿も、
まぼろしに包まれた闇のなかに消えてゆく事を僕は知っています。
海が永遠を見つけたあとに嘆いて悲しんでいた魂は、
少女の夢を見る僕の姿だったのでしょうか。
月が隠れてしまえば夜明けの魚に群がってくる機械鳥。
彼らは今日と云う日を忘れないよう羽根に刻んでいました。
君はかつて生きると云うひとつの悲しみの終わりを歌にしたけれど、
君は結局、
僕にどんな運命が待っているというのかを教えてくれませんでした。……
(海はただ待っていた。
永遠を、
重なり合う日々を。
少女が空を見上げれば白鳥のくちばし、
アルビレオ。)
白んだ空に連れられて
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