あとがきにかえて/e.mei
 

 少女は僕に訊いたのだけれど、
僕は答える言葉を持っていませんでした。
 誰にもわからないから僕たちは記号の森から動けないのでしょうか。
 君の指から零れ落ちる星星は、
光の果てを知っていたはずなのに。
 だけどいつか時を打たない時計が世界樹からはなれる時には、
空一面の星が少女を待っているのでしょう、


(少女にだけ、真実を隠しながら――)


 少女は幾度となく記号を数えながら終わらない光の火を見ていました。
 月の光に染められた水に隠した機械鳥の骨からは何も洩れません。
 死んでゆくものたちは果てのない海へと歩いてゆくばかりでした。
 遠くに甦った君の姿も
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