あとがきにかえて/e.mei
ろして、
生命に別れを告げている少女を。)
(忘れてしまうほど永い、
永い時間が経っても機械鳥の骨が埋まったままだったと云う
現実と共に。……)
マーキュリー、
世界樹に種を重ねればすぐに水仙となることを君は知っていましたね。
(ところで、
君の聴いている音楽は相変わらず天上の音楽なのでしょうか。)
僕の前では意味のない音楽たちが踊っていますが、
水仙は時を打たない時計から離れられずに涙を流しています。
それは一瞬の出来事。
君の嫌っていた世界での、
本当に一瞬の出来事なのですが。
「瞬きをしないで。」
世界樹から離れた冬の川で、
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