孤独な感受性/佐藤
 
、同じ年代の子供たちが次々に「大人」に変わっていこうとするのを目の当たりにするだろう。みな、子供であることをやめ、大人に変わっていこうとしているのだ。それは受験戦争であるかもしれないし、「責任」を追及し、求める声かもしれない。どんな形であれ、周りの同年代の子供たちが、次々に「大人」になっていく様を目の当たりにし、そこに違和感を感じている。少なくても私はそうだった。なぜ、みんな変わっていくのか。なぜ、今までの自分たちを否定し、自分たちの環境を否定し、そして自分たちの親を否定してまで変わっていかなければならないのか。そう簡単に割り切って、否定できるものだろうか。
 大人と子供の境界に立つものの苦しみ
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