孤独な感受性/佐藤
 
本質を見抜く力」に興味を持ち、子供が描いたかのような、奇妙な絵を描くようになった。それは、ピカソが描きたかったのはあくまでも「本質」であったからだ。本質を描くことが不可能だということを承知の上で、敢えてそれを実践しようとした。
 ピカソの名言に
「子供は誰でも芸術家だ。問題は大人になっても芸術でいられるかどうかだ」
 というものがある。このことについて、私なりに考えてみたい。

 子供たちは、言葉で何かを伝えることが下手だ。感情が先回りし、それが原因でくだらない喧嘩をしてしまう。何をどう伝えていいのか分からず、そして問題の解決方法も知らず、感情が行き違ってただ傷つけあう。
 大人たちは
[次のページ]
戻る   Point(4)