にんげんの穴/北村 守通
面白いものではあるのだが、その反面難しいところであったりもする。認識した客観は、認識した時点で主観からの呪縛は免れないし、認識していない主観は本人の意識の外にあるのだから制御のしようがない。こうなってくるとなにをもって『論理的』と呼べるのかさっぱりわからなくなってくる。点と点との間の穴の荒さがどのくらいの広さまでが許されるのか?あるいはどのくらいの狭さならば分析したことになるのか、ということにもなってくる。結局のところ、受け入れられるられない、というのは点の配列のさせ方という、話者のセンスであったり人柄といったものによって変化するのかもしれないが、きっとそれは間違い云々ということよりも嗜好性による
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