歳月記/モコ
「賤吏を甘んずるを
潔しとしなかった」
どうしても
納得がいかない
自らを前提と考えていたから
想像を超えた世界は
悔しくて苦しくて
このままいくといつかきっと
虎になってしまいそうで
いつか自分ってものが
いなくなってしまいそうで
自らを甘んじていた
部分があったのは確か
人は誰でも自身を可愛がる
そんなものだから
それでも今を生き
後世を生きながらえる以上は
人はほんの少しでも
最上位でありたいと願う
そうでなければ
何の為に今を生き
後世まで生きながらえるのか
欲すれば理由がない
自尊心をもちすぎている
のかもしれない
羞恥心が心のどこかに
あるのかもしれない
ど
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