夕闇/漣 風華
信じてゆく為に犠牲にするモノ
知らないままの二人で
何も無くても笑い合える
忘れない事を忘れた人間
突き詰めればたわいもない
朝闇に君が欲しいだけ
数多の邂逅を見抜いて
君だけを君だけを
私の時間に埋め込む
盛況過ぎて
やんわりと羽根を下ろす刻
語り部達が静かに
酒宴に集まる刻
風の香に君想い
星の下雲に優しさ
月が紅潮する淡さ
選んだ夜道
恋人達が求め合う
過ちを飼い慣らして
見えなくなってゆく公園で二人
手を繋いで確かめ合った
誰に何を伝える為に生きてゆくのか
欠落した安堵を与え合った
弱さが安らぎを
曲がり
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