明らかに代謝の域を超えているのだが君はどう思うのか/aidanico
残業代は出ないわで、もう踏んだり蹴ったりと言うか、見返りゼロ寧ろロス出ちゃってますけどみたいな、そういう季節であるわけで、暑さばかりでなく疲労と気遣いとノルマに押し潰されちゃう、そういう時期が確実にせかせかと足音を声高に鳴らして近づいているのだ。いいやそれが今まさに来ますよ来ちゃいますよというのを決して申し訳ございませんがここはお引取り願えますかと、そこまで差し迫った悲愴な顔をして憂いているわけではないのだけれど。疑問符で返せるようなメールを送ったつもりが、一時間しても返事がないところをどうにも我慢が出来ずに気が付くとコンビニにもうひと箱煙草を買いに走っていたり、あわよくば三杯目のウイスキーオンザ
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