明らかに代謝の域を超えているのだが君はどう思うのか/aidanico
ンザロックミーツコークアンドオレンジになんとなく不毛な挑戦をしていたりと、一刻一刻と状況は切羽詰る程というわけでもないが、確かに進行していっているのである。例えばある人がお給料に見合う仕事をしなさいよと嗜めて言えば、あるひとは多くは言わないからこれさえしてくれりゃア文句のひとつも言わないよという。どちらも真から突き放す一言ではないのだけれど、本人にはどうにも腑に落ちないところがあるようで落ち着かない。すると傍からじりじりと夏が迫ってくる。今度はその声を荒げて、或いは擦れて頼りないものになっていても、それはやって来てしまうのだ。世相を反映した不安であったり、恋の行く末の淡い期待であったりと、何かしらの波風の気配を少しばかり残して。
戻る 編 削 Point(6)