アラスカ4〜物語のなかへ〜/鈴木もとこ
 
も仕方がないので、アラスカ丼なる実はただの鮭イクラ丼を食べて
帰って来たのだが、いやいや参った。いくら疲れたからって日本料理店だと異文化には触
れられないのは当たり前・・・の夕食であった。
 朝起きて次の場所へ行く用意をしていると、ホテルの玄関のチャイムが鳴った。
もうはや旅行会社の係員が迎えに来たか!あわてて出ると、金髪に緑の目のアメリカ人男
性がにこやかに立っていた。
「は、ハロー」
「おはようございます。ガイドのコリンです。昨夜はよく眠れましたか」
なんと流暢な日本語!自分の勉強にはならないけれど、とりあえず道中は英語に苦しまな
さそう。少しほっとして、あわてて詰めた荷物と
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